body(体) mind(心) spirit(魂)・・・全人的看護をめざして

役員紹介

会長

小板橋 喜久代  (京都橘大学看護学部)

 有機の存在としての生命の始まりから、霊性を備えた人間への進化の過程を見たうえで、看護ケアの可能性を考えていきたいという取り組みが、ホリスティックナーシングへの関心へと発展していき、この研究会の発足を提案してきました。もっとも平安なその人の在り方として、リラクセーション法の研究に取り組むことは、そのままホリスティックナーシングの探求でもあると考えています。普段の生活で看護実践であれ、人に向き合おうとすると、必然的に自分自身を振り替えることになりますが、ホリスティックナーシングの原点でありその帰結として、「自分自身の仕事に専念する」ことが挙げられます。皆様方とともに、探求していきたいと思います。どうぞJHNAの活動にご参加ください。

副会長

守田 美奈子  (日本赤十字看護大学)

 私はがん看護や緩和ケアの分野の教育、研究に携わっています。緩和ケアの分野だけでなく、全人的ケアやスピリチュアルケアという言葉を看護では大事にしています。このような概念の意味をもっと掘り下げて、実践するための態度や技術などを探求することがホリスティック・ナーシング研究会の目的です。人間は身体や精神というような部分に分けることのできない統一体、全体的な存在であり、環境と相互に作用しあい変化する存在といわれています。その変化は、成長や癒しなどに繋がります。このような視点からケアの力を一緒に考えていけると良いと思います。自分自身も元気になる研究会ですので、ぜひ一緒に探求してみませんか。

副会長・認定制度委員兼任

荒川 唱子  (福島県立医科大学名誉)

 米国に「アメリカホリスティック看護師協会」があると知った時、心身2元論がまかり通る国ならなるほどと思いました。それに比し心身はもとより環境も相互につながっているととらえるわが国ではどのように考えたらいいのだろうか。これこそが追及に値する内容を含んでいると思います。筆者にとって看護といえばホリスティック看護を意味すると考えます。その方が看護の性質をよく表しているし、人と人とが触れ合う温かさや優しさが伝わってくるような気がします。看護は部分ではなく全体をとらえてケアしていくものと認識していたので、これこそがホリスティックな視点なのだと思えて嬉しかったです。 このような看護本来のあり方を追求する日本ホリスティック看護研究会ができたことは喜びに値すると考えます。人とのつながりの中でこそ人は癒されることを念頭において歩んでいきたいと思っています。

会計

小山 敦代  (聖泉大学看護学部)

 ナースは、看護専門職として良い看護をしたい、実践力を身につけたいと、よく学び、よく働き、自分自身が疲れてしまう傾向があるように思います。ホリスティックナーシングは、ナース自身が元気で、その人の持てる力を引き出し、癒すケアの実践がカギを握ると思います。そのためには、看護の本質を再認識しながら看護教育の中にホリスティックナーシングの概念や、リラクセーション法、癒しの技の導入が必要だと考えます。 本研究会では、東西を問わず、様々な分野から人間理解の学習やベーシックセミナーで、ホリスティックナーシングについて学び、考え、実践力を培うことができる非常に魅力的な研究会です。皆様とともに研鑽しながら輪が広がっていくことを願っています。

庶務

柳 奈津子  (群馬大学大学院保健学研究科)

 リラクセーション法やマッサージの研究や実践に取り組むことを通して、ホリスティックに人を捉えることの重要性を認識し、もっと学びたいと思っていたところに本研究会との出会いがありました。2009年の設立準備期の頃から関わらせていただいております。人がもともと持っている素晴らしい力、人が人に与える影響、人と場所が両者に与える影響、人としての存在、環境との関わりなど、さまざまな学びがあり、その学びを通して看護について改めて考える機会をいただいています。学べば学ぶほど、まだまだ学ぶべきことがあると感じています。本研究会に関わりながら、皆さんとともに学びを深めていきたいと思っております。


(ホームページ担当)
岡田 朱民  (佛教大学 保健医療技術学部 看護学科)

 2017年度よりJHNAの役員を務めさせていただいております。

 多様なストレスに晒される現代社会において、看護独自の判断で対象に安楽が提供できるような「看護の力」をもった看護師に期待が寄せられています。このような中で、私は“自然治癒力”を引き出し、“セルフケア能力”を身に着けられるような看護技術の開発やエビデンスの確立が必須であると考えてきました。そして、人をホリスティックに捉えることはその前提であり、真理や価値の追究といえます。医療や看護の分野における本研究会の意義は大変大きく、さらに発展することを期待して活動に取り組んでいきたいと考えております。また、全国の皆さんに研究会の最新ニュースをお届けできるよう、ホームページの充実に取り組んで参ります。

認定委員

川原 由佳里  (日本赤十字看護大学)

 アロマやマッサージがもたらす一瞬の心地よさもよいのですが、人生という長い道のりを通じて、こころと身体と魂とが統合され一体になるプロセス、そして周囲の人々、環境、宇宙、さらには人間を越えた大きな存在と結びつきを深めていく癒しのプロセスに興味があり、この研究会に参加しています。認定委員会では、米国のホリスティックナーシングのテキストを読み、学んでいるところです。身体を大切にするのと同じくらい、こころや魂といった目に見えないものの価値を認め、大切にする世界、いわば「癒し」の実践に満ちた未来を創り出そうとする彼らの壮大なビジョンに驚かされつつも、その道のりに少しなりとも貢献できればと思っています。


田中 久美子  (相馬広域こころのケアセンター なごみ)

 福島県立医科大学看護部 大学院修了。がん看護専門看護師。

大学院修了後、神奈川県立がんセンターでの臨床を経て、現在は福島県の「相馬広域こころのケアセンター なごみ」勤務。被災者の心のケア事業に従事しています。がん看護に携わる中で対象をホリスティックに捉えて理解することの大切さを痛感しました。現在、がん患者及び非がん患者の地域看護に携わる中で、さらにその思いは強くなっています。


宗定 水奈子  (がん・感染症センター都立駒込病院)

がん・感染症センター都立駒込病院 緩和ケアセンター専従看護師 (がん看護専門看護師・国際アロマセラピスト連盟認定セラピスト・リンパ浮腫療法士)

 看護のもつ「癒し」の力を実感し、看護師仲間と2004年に勉強会を始めた時に教科書にしたのが、米国ホリスティックナーシング協会(AHNA)の本でした。その中で、看護師自身のケアが重要視されていることにとても衝撃を受けました。当時、私の周りでは、看護師は患者さんの治療環境の一部としながらも、そのメンタルをしっかり支えるシステムや教育が乏しかったからです。

 2013年に念願叶って米国のAHNAの学術集会に参加することができ、そこで日本ホリスティックナーシング研究会を先導されている小板橋先生、荒川先生にお会いし、研究会のお手伝いをさせていただく機会に恵まれました。研究会では、最新のAHNAの教科書の翻訳を通して、多くの方々とその知見を共有し、高め合うことでホリスティックナースとは何か?を追求しています。優しいだけではなく、「しなやかな強さ」を持つ看護師を目指して、皆さんと学んで行きたいと思っております。


竹林 直紀  (ナチュラル心療内科クリニック院長/アイ・プロジェクト統合医療研究所所長)

 神戸三宮で薬を使わないホリスティックな統合医療を実践している心療内科医です。臨床アロマセラピストによるアロマケアルームを併設し、バイオフィードバック・マインドフルネス瞑想・分子栄養療法などを取り入れた自己治癒力(レジリエンス)を高める医療を目指しております。ホリスティックナーシングは、1998年から米国サンフランシスコ州立大学ホリスティック医療研究所に2年間留学していた時に出会いました。大学図書館で見つけたAHNAの看護雑誌で、様々な代替療法がすでに看護領域で研究・実践されていることに驚くと同時に、日本でのホリスティック医療や統合医療も、まずは看護領域で広がっていくと確信いたしました。そこで2008年に小板橋先生にお声がけして、日本での研究会立ち上げのお手伝いをさせていただくようになり現在に至っております。看護師ではありませんが、これからもJHNAを応援していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。


鈴木 恵  (横浜創英大学看護学部)

 本研究会では、日本の認定制度の中にホリスティックナースを位置づけるための認定制度委員を担当させていただいています。10数年前、米国看護大学に通っていた時に、アメリカ人のナースプラクティショナーと偶然住まいを共にし、当時まだ日本で聞きなれない資格と、その資格に負けない知識と技術を持ったナースの存在に驚きました。臨床では、医学の限界に直面した患者さんに、看護の力で何ができるのか、と思い悩んだ経験があります。臨床で日々尽力されている看護職の方々の、実践力の向上や質の保持につながるであろう、ホリスティックナースの資格創設に向けて思案していきたいと思います。


木村 恵美子  (青森県立保健大学看護学科)

 2015年度より、役員を務めさせていただいておりますが、今だホリスティックナーシングについては勉強中の身であり、研修会の度に自分を振り返り、リセットをしています。また、認定制度委員というお役も頂きました。すでにアメリカで実践されているホリスティックナーシングケアの内容をわかりやすい言葉でお伝えできればと考えています。 研究としては、ナイチンゲールの『NOTES ON NURSING』第2版の“対の視点”で彼女の考えを読み解くものやリンパ浮腫ケアの普及・教育などを主に行っています。リンパドレナージの手の柔らかさは、ターミナル期の患者の症状緩和に非常に効果的であると実感しています。本研究会に関しては、知っているつもり・やっているつもりが多い、このホリスティックナーシングケアのアウトカムはどう評価できるのかということが目下の課題です。よろしくお願いします。

広報

本江 朝美  (横浜創英大学大学院看護学研究科看護技術学教授)

 人の生活に関わる看護は、生活の多様性や複雑性を知れば知るほど、ホリスティックなアプローチであることに氣づかされます。看護学生時代の卒論で生活行動の研究に取り組んで以来今に到るまで、生活、つまり「生きることを活かす」ことへのケアを探究してきました。コロラド大学大学院でWatson氏のケアリング・ヒーリングのセミナーを受けた際には、生活行動のケアにおいても、ケアする者とされる者との振動波が同調するケアリングの瞬間がもたらされることを確信し、唯物論で全てを解決しようとすることへの疑問を解く糸口を見た思いでした。今はヒーリングタッチの実践と研究に着手しています。これからも皆さんと一緒に、心とからだと魂との調和をはかるホリスティックナーシングを探究していきたいと思っています。


相原 由花  (ホリスティックケアプロフェショナルスクール学院長・関西医科大学心療内科学講座研究員)

神戸市看護大学看護学部博士前期課程修了。兵庫県立大学大学院看護学研究科博士後期課程在籍。

 臨床アロマセラピストとして関西医科大学附属病院心療内科で臨床と研究を開始。ストレスによって器質的、機能的な障害を受けた患者に対しては症状緩和だけでは十分ではなく、心や魂を含めた全人的ケアの必要性を強く感じました。その後看護師となったが、看護マインドを持った臨床アロマセラピストとして緩和ケア領域やリハビリテーション領域での実践や看護師教育を行っています。ケアリングを本質に持ち、香りとタッチで患者を癒す臨床アロマセラピーはまさしく看護であり、今後看護師の基礎技術として認められることを願って活動しています。

編集(講演抄録集担当)

田中 晶子  (昭和大学保健医療学部)

 看護師として働いていた頃多くの意識障害患者さんとの出会いがありました。言葉で表現できない患者さんが私との関わりについてどのように感じているのか、悩むことが多かったです。このような疑問がきっかけとなり、患者さんや看護師自身の感じ方や対応について考えながら触れるケアを研究してきました。触れるケアには癒しを与えるのみでなく、自然治癒力を促すことにも繋がります。このような視点でタッチングの研究に取り組んでいます。看護師は患者さんの苦悩に関わることが多いからこそ看護師も癒され、健全な健康を維持していくことが求められていると思います。このようなことからホリスティックナーシングという考え方やリフレクソロジー等の技術の実践はとても重要になると考えています。ぜひ皆様と共にホリスティックナーシングについての研究や実践を行っていきたいと考えておりますのでよろしくお願い致します。

監事

定方 美恵子  (新潟大学大学院保健学研究科)

 母性看護学・助産学の教員をしております。また新潟大学では母性看護専門看護師課程をもっておりまして、女性の健康支援のサブスペシャリティで認定をされています。母性看護専門看護師の育成にも力を注いでおります。

 女性の健康支援は様々なアプローチがありますが、私は20年ほど前から東洋医学の気功に関心を持ち、健康支援に役立てられないかと考えてきました。また、その発端は冷え症が女性に多く、不妊症や更年期の不調などに影響を及ぼすのではないかと考えていたことからで、少しずつですが冷え症・不妊症・更年期の研究を行ってきました。

 JHNAは「人」を、身体とこころや魂を包括した視点から、自然や社会との調和の中で生きている人ととらえてケアを考えようということを大切にしています。まさに看護の原点のようなものだと思いますが、東洋医学や補完代替医療を統合した看護ケアや健康支援や養生の知恵を編み出したいというのが私のスタンスです。


小濱 優子  (川崎市立看護短期大学、杏林大学保健学研究科博士後期課程在籍)

 ご縁があり2014年から監事を担当させていただいております。研究会では多様なテーマの講演とワークショップから、毎回新しい発見があり刺激を受けています。

 看護教育分野で、看護師を社会に送り出す仕事を長年続けるなかで、卒業生の早期離職、就業困難等に触れ、看護職の労働環境作りや健康管理の難しさを感じておりました。JHNA研究会に出会い、参加し、この課題に対して、良い環境作りと看護者自身の体・心・魂の健康が大切という明快なお答えをいただき、まさに「腑に落ちる」感覚でした。ケアギバーが健康でなければホリスティックケアを提供できないと考えています。これまで、メディカルアロマセラピーを学び、慢性期看護や緩和ケアの授業のなかで取り上げてきました。また、ホリスティックサークル顧問として、学生と共に地域の病院内のサロン(がん患者のための安息所)でアロマボランティア活動も行っています。研究では、ケアギバーの健康管理の在り方についてさまざまな手法を用いて検証したいと考えています。

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