body(体) mind(心) spirit(魂)・・・全人的看護をめざして

ごあいさつ

会長ご挨拶

守田美奈子(日本赤十字看護大学)

 ホリスティックナーシングとは、身体(body)だけでなく、心(mind)と魂あるいは霊性(spirit)をも包括し、社会や自然環境との調和の中で生けていける全体的〔ホリスティック〕な存在として人を捉え、ケアする看護を意味します。人を全体的な存在として理解しケアするという人間観、看護観は、看護の独自な価値観として、看護理論や看護実践のなかで強調されてきました。

 ホリスティックナーシング研究会は、このホリスティックという考え方を大切にして、それを理論的、実践的に探求したいという仲間が集まり2009年に誕生しました。研究会を立ち上げた小板橋喜久代氏は「一人ひとりが、真に癒されているという感覚をしっかりと持つことのできる場や関わりを共有していくことについて考えていきたい、そんな気持ちでこの研究会を立ち上げたのです。」と挨拶文に記されています。

 ホリスティックな看護を追求するためには、知識や技術をもつことが大切です。それ以上に、実践の基礎となる哲学を共有し、それをもとに発展させていくことが大切だと考えています。患者さんやご家族だけでなく、共に働く仲間、所属する組織や社会も大切にし、互いに労わり癒しながら、活動できることを目標にしています。

 日本ホリスティックナーシング研究会は、米国ホリスティックナーシング学会の活動を参照しながら、日本でホリスティックナーシングの認証制度を創設したいと考えています。

 ホリスティックナーシングに関心のある皆様、ぜひ、一緒に考え、活動していきませんか。

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